【経験談】海外MBA受験の推薦状について気を付けたいポイント

MBA受験

推薦者の選定

誰に依頼すべきか:

推薦者は一般的に職場の上司、前職の上司、あるいは学生時代の教授から選ぶのが一般的ですが、誰が最適かを選ぶのは難しいです。特に、自分の業績や性格をよく知っていて、具体的なエピソードを挙げて推薦状を書ける人を選ぶことが重要ですが、私費生の場合アプライのタイミングでは職場にMBA受験をしていることを開示していない場合もあるので、その点も踏まえ誰に依頼するかはかなり重要な事項になります。 一昔前はどれだけ権威のある人物から推薦状をもらえるかというのが大切だといわれていた時代もあるようですが、昨今はもっぱら今の直属の上司あるいは直前の上司から推薦状を取得することが良いとされています。大学側も、受験生のネットワークを図るうえでどれだけ有名な人から推薦状をもらえるかという観点を重視した時代もあったのでしょうが、それがあまりうまく機能していないことがわかってきたために、推薦状で測りたい受験生の能力を変えたようです(余談ですが、当時はその国の大統領から推薦状をもらう受験生が多発したとか、、、)。

関係性の強さ: 推薦者と受験生の関係がどれほど深いかも重要です。短期間しか一緒に働いていない場合や、上司と部下の関係があまり強くない場合、推薦状の信頼性が低く見られることがあります。また、受験プロセスの中で、推薦状の提出は結構スケジュールがタイトであり、推薦者へのタイムスケジュールのフォローや、バックグラウンドチェックで本当にその人の上司なのか個別で連絡が来たりしますので、あまりにも関係性が薄い上司に肩書のインパクトがあるからという理由だけで推薦をお願いするのはナンセンスです(アプライ時には結構頻繁に推薦者と連絡を取る必要があります)。

推薦状の内容

具体性の欠如: 推薦状は具体的なエピソードや受験生の能力・業績を詳細に述べる必要がありますが、抽象的な記述や一般的な褒め言葉だけでは効果が薄れます。推薦者が具体的な内容をどれだけ盛り込めるかが重要です。ここでは、できれば自分自身が書いたエッセイの方向性と同じ、あるいは違う視点だけど一貫性はある、という内容がベストです(学校によって推薦者の書いた推薦状の内容を教えてくれる学校もあれば、開示されない学校もあります)。その意味でも、自分のキャラクターをよく知っていて、日常会話や飲み会などでよくコミュニケーションをとっており、自分のモチベーションやキャラクターを深く把握してくれているた関係値の高い上司から推薦状をもらえることがベストです。関係性が濃い上司に依頼することで、自然と自分の書いたエッセイとの親和性が高くなる可能性を高められます。

一貫性: 推薦者が異なる場合、それぞれの推薦状の内容に一貫性がなければなりません。異なる推薦者が受験生自身と異なる視点から評価するのは自然ですが、全体としての評価が矛盾しないようにする必要があります。例えば、自身のEssayでAプロジェクトにてチームリーダーを務めた経験について書いていたものが、推薦状で同じAプロジェクトについて言及されているにも拘らず、あくまで一メンバーとして頑張ってくれていた、という内容で書かれると矛盾が生じます(まあ、そもそもEssayに嘘を書く時点でアウトですが)。

推薦者の負担

忙しさ: 忙しい上司や教授に推薦状を依頼するのは気が引ける場合があります。また、推薦者が多忙な場合、質の高い推薦状を作成するための時間を割いてもらうのが難しいこともあります。

依頼のタイミング: 推薦状の依頼は早めに行うことが大切ですが、いつ依頼すべきかのタイミングを見極めるのが難しいです。推薦者が推奨する期間に余裕を持って対応できるようにする必要があります。推薦状を書く時間に加え、各大学の提出様式にそってファイルをアップロードする動作も、英語に抵抗がある推薦者の場合、かなり時間がかかるものになります。また、複数の学校を受けるときは、その分だけ推薦状を書いてもらう必要があります。MBA側の配慮で設問自体は同じ類のことが多いですが、それでも提出フォーマットや字数など、微妙に異なることがありますので、依頼時のケアは丁寧に行いましょう。

推薦状の言語とフォーマット

英語力の問題: 推薦者が英語に堪能でないと質の高い推薦状を作成するのが難しくなります。場合によっては、まずは推薦者から日本語で作成してもらい、翻訳は外部機関(あるいは受験者自身で)に頼って英語に翻訳する必要があります。

これらのポイントを考慮して、適切な推薦者を選び、具体的かつ一貫性のある推薦状を依頼することで、受験生のアピールポイントをより強固にしてくれ、受験をいい結果に導く心強い補強になってくれますので、推薦状についてもぜひ慎重に検討をしていってください!

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