アメリカでMBA生活を送っていると、意外なところで悩まされるのが「通学手段」です。車社会のアメリカでは車を持つのが一般的ですが、駐車場代は高いし、車を購入するお金や交渉力に自信がなかった私には現実的ではありませんでした。そんなときに出会ったのが「電動スクーター」。今回は、私が実際に体験したアメリカでの電動スクーター通学生活を紹介したいと思います。
なぜスクーターを選んだのか
通学距離は徒歩で20分強。1日1往復ならまだしも、MBA生活は午前に必修授業、午後にキャリアイベント、夜はソーシャル…と、1日に3回もキャンパスへ行く日が珍しくありません。徒歩では体力が持たず、毎日汗だくになっていました。そこで「スクーターがあれば、隙間時間に一度家に戻れる」というのが最大の決め手でした。
購入かレンタルか
最初はLimeやBirdといったレンタルを検討しましたが、長期的に使うなら割高。最終的にはAmazonで購入しました。うまくタイミングを狙えば300ドル程度、中古売買を活用すれば100ドル前後でも手に入ります。MBA生活の足として考えると、コスパは十分でした。
QOLが一気に上がった瞬間
使い始めて一番感じたのは、体力温存のありがたさです。特に夏学期はドアトゥドアで25分歩くと汗びっしょりで、授業どころではありませんでした。スクーターに乗れば通学時間が半分以下になり、体力も気力も残せる。まさにQOLが劇的に改善されました。
困ったこと・注意点
便利さの裏には課題もあります。
- 盗難対策:クラスメイトの中には盗まれた人も少なくありません。私は物理的な鍵と電子キーの二重ロックをしていますが、正直毎回面倒です。
- 交通ルールと安全:アメリカでは原則車道を走らなければならず、車の運転も荒いので、慣れるまでかなり怖かったです。夜間はライトや反射板必須。
MBA生活との相性
MBAでは「いかにフットワークを軽くするか」が重要です。スクーターのおかげで移動の機動力が上がり、キャリアイベントや友人との集まりに気軽に顔を出せるようになりました。その一方で、フォーマルな場所──例えば高級ホテルでのイベント──ではスクーターを停める場所がなく、路駐せざるを得ないこともありました。そのたびに盗難の不安を抱えるのは小さなストレスです。
まとめ
車を持つのが難しい、あるいは駐車場代を抑えたい人にとって、電動スクーターはアメリカMBA生活の強い味方になります。もちろん安全面や盗難リスクといった課題はありますが、それ以上に「自由に動けるフットワーク」を得られるメリットは大きいです。
一言でいうと、「効率性と機動力を求めるMBA生に、一度は試してほしい選択肢」です。
コメント