【実体験】海外MBA受験の理想スケジュール【純ジャパ】

MBA受験

スケジュール作成にあたっての前提

MBA受験は長期戦になりますが、私費生・社費生にかかわらず、いざ真剣に受験準備を進めようと決心するタイミングはバラバラでしょう。特に社費生に関しては、会社の規定に縛られる形で受験の開始時期が左右されますので、ある会社では1stラウンドまで十分に時間がある場合もあれば、別の会社ではGW明けに社費生としての派遣候補に選ばれたことがアナウンスされるような会社もあるようです。
もちろん、受験生のもともとのバックグラウンド(帰国子女or留学経験があるのか、理系/文系、中学受験経験者かどうかなど)によって、それぞれの超えるべきハードルに要する時間がかなりブレがありますので、一概にどのくらいの時期に何をしていれば理想的かというのを議論することはナンセンスです。MBA受験あるあるなのですが、例えば私の場合、巷でながれるGMATのMathは中学受験組かつ大学受験で数学を使っていた人であれば安定して50点は余裕、問題に慣れてくれば51点も普通にとれるという噂に騙された一人です(左記スコアは旧GMAT)。またすでに英語が流暢であればインタビュー練習の内容はいかに自分をよく見せるかに集中できますが、私のような純ジャパ(英語のスコアリングはSpeaking以外を全力で取りに行くw)であれば、まず最初に相手の質問を瞬時に理解する、自分の言いたいことをきちんとした英語で淀みなく言えるようにする、という本当に底辺のところから練習を重ねる必要がありますので、対策にかかる時間は何倍も異なります

先述した通り、バックグラウンドや志望校によって理想的なスケジュールは異なりますが、今回は私のような純ジャパ(定義:これまでの人生で長期の海外経験がなく、英語学習は国内でしか行っていない)にとっての理想スケジュールを考えてみます。
MBA受験は1年以上に渡る長期プロジェクトであり、私の経験上、計画的なスケジュール設定を行い、ショートタームで目標を立てて日々動くことが一番効果的だと思っていますので、ご参考にしていただければと思います。
まず、以下が一般的なMBAの受験スケジュールになります。これらをターゲットに置いたうえで、スコアメイクや学校調べを進めていく必要があります。

項目時期内容
1st ラウンド9月~10月出願
10月~11月インタビュー
11月~12月合否発表
2nd ラウンド12月~1月出願
1月~2月インタビュー
2月~3月合否発表

「1stラウンド」は第1次募集を意味し、各スクールが翌年の学生を最初に選考する期間です。1stラウンドが終了後、2ndラウンド、3rdラウンドと続き、スクールは募集定員に達するまで募集を行います。

一般的に、早いラウンドで出願した方が有利です。スクールは多様なバックグラウンドの学生を求めており、遅いラウンドで出願すると、テストスコアが優秀であっても同じバックグラウンドの受験生が早いラウンドで採用されている場合、合格しないことがあります。そのため、できる限り1stラウンドに間に合うよう、9月までに出願準備を終えることが重要です。このあたりの出願タイミングについては以下の記事で考察していますので、ご参考までに。

私のスケジュール

私の事例は以下の通りです。一般的には「TOEFL/IELTSを3月まで、GMATを6月までに完了させ、出願書類に2か月かけて9月の1stラウンドに間に合うようにする」というのがセオリーとされています。しかし、個人差があるため一概には言えません。一方で、5月頃から各校の説明会が盛んになってくるため、出願準備が忙しくなることを考慮すると、テストスコアを早く揃えるに越したことはありません
そこで、私がカウンセラーと設定スケジュールが以下のようになります。
MBA受験はこれまでの大学受験や中学受験と異なり、仕事をしつつ並行して勉強をしていく必要があることに加え、学校によって出願時期がバラバラで、手間だと思っても自分のスケジュール表を作成しないと事故が起きる確率がかなり高いと思います。

時期内容
前年 9月~12月スコアメイク(英語)
当年 1月~3月スコアメイク(英語+GMAT)
当年 4月~6月スコアメイク(GMAT)
学校説明会・在校生/卒業生訪問
当年 7月~8月学校説明会・在校生/卒業生訪問、
エッセー/出願書類準備
当年 9月~10月出願
当年11月~12月 インタビュー対策/本番
当年 12月出願
翌年 1月インタビュー対策/本番

もちろん、何校出願するかという点もスケジュール作成においてはかなり重要なファクターになりますが、私の意見としては、まずは第一志望軍をいつのラウンドで出願するのかを定め、第二志望・第三志望の学校をそのスケジュールに沿うように決めていく、というやり方をお勧めします。また、実際に出願プロセスを経験した身としては、1校の出願をするだけでも相当時間と労力を取られますので(もちろん出すからには本気で合格を取りに行くという前提で)、仕事の繁忙期なども考慮に入れながら計画を詰めていきましょう。
Agosのサイトでどのくらいの学校数を出願しているか、というQAが載っていますので、参考までに引用いたしますが、私の間隔だとこの数値が上限でこれ以上出願すると一校一校の中身が薄い(学校研究やアルムナイ訪問、自分のキャリアゴールとその学校への関連付けが弱い)印象にならざるを得ない気がしますので、全落ちリスクがよぎって不安になる気持ちは痛いほどわかりますが、あまり学校数を広げすぎないように気を付けてください。

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