【実体験】アメリカの小切手の入手/書き方

日常生活

こんにちは。渡米3か月目にして初めて小切手(check)を使っての料金支払いを経験しました。私自身は日本での生活を含め小切手をつかった決済方法が初めてだったので、かなり戸惑いました。日本語でネット検索すると小切手の換金方法に関する記事はたくさんでてきたのですが、肝心の小切手の作成方法はあまり記事がでてこなかったので、このブログで扱ってみようと思います。


なぜCheck(小切手)文化が存在するのか?

私が小切手支払いが必要になった場面

私の場合、妻が日本からLAにやってくるタイミングで、住んでいるアパートメントの管理会社に居住者の追加申請を行ったのですが(鍵の複製の問題などもあるのですが、米国の場合賃貸住宅に居住する場合には家財に対する保険加入を居住者一人一人に義務づけられることが一般的ですので、ご家族が遅れて日本から移動し長期滞在される場合には、きちんと居住者の追加を申請した方がいいと思います。ましてやアジア人の留学生はただでさえバックグラウンドが弱く、立場的には弱いので教科書どおりの対応をしておきましょう)、その際にバックグラウンドチェックや加入手続きで人件費がかかるとのことで、90ドル相当の費用を管理会社宛てに支払うように命じられました。しかも支払い方法はCashもクレジットカードも認められず、銀行からの小切手のみと言われました。おいおい面倒くさすぎるだろ、、、という感じですが、そういえば入居当初の初期費用も小切手限定だったのを、まだ日本から引っ越してきたばかりで銀行口座もろもろそろいきっていない私に対して不動産の仲介会社が立て替えてくれたのを思い出し、そんなもんかと思いなおしました。

なぜ小切手文化が残っているのか?

さて、そんな事情で急遽小切手を作成する必要がでてきたのですが、これだけFintechや銀行システムのオンライン化が進んでいる米国で、なぜFintechとは対極にあるようなCheck文化が残っているのか疑問になり、同級生に質問してみました。私自身米国にきていろいろ口座やクレジットカードの作成を済ませて感じるのは、オンラインのユーザーへの配慮やスマホアプリの操作性、利用汎用性は日本をはるかに上回ると感じています。
同級生からは以下の回答が得られました。

①不正防止

あくまで私のMBAの同級生の意見ベースなので、全米国人が同じ意見とは思えないですが、彼曰く米国の企業システムは基本的に従業員が不正を働けないようにするよう設計するとのこと。従業員へ倫理的な教育を徹底したり、性善説を信用するのではなく、システムとして不正ができないように防止策を講じるのが一番合理的と考えるそうです。小切手の場合、その口座保有者(今回の場合は私)が手書きで小切手の譲渡先を記載しますので、例えば私の住んでいるアパートの管理会社の従業員が私からもらった小切手を自分の個人口座に送金されるように不正する、といったことが不可能になります。オンライン決済どうのこうのありますが、結局は物理的な紙と手書きサインベースの決済が一番安全だというわけです。

②資金効率化

これは私のような貧乏留学生にはあまり関係ない論点ですがが、小切手の場合、振出人(お金を支払う側)から名宛人(お金を受け取る側)に小切手が渡されてから、実際に名宛人が銀行にいって小切手を換金するまでにタイムラグが発生します(極端な話、小切手を入手してその足で銀行にいって換金を行わない限り、小切手の手渡しと資金移動日には差が生じます)。企業間取引などで大きな金額が動く場合には、数日~数か月のこのタイムラグが大切なんだとのMBA同級生の回答でした。振出人はこのタイムラグの間に決済金額分のお金を投資できます。資金がロックされない(少し違うけど期限の利益?)ので、大きな金額が動くときには、むしろ振出人の希望で小切手が好まれるとのこと。なるほどね~と思う反面、それだけの金額なら名宛人は可能な限り速やかに換金するでしょうし、資金活用メリットなんてないんじゃないの?と思ってしまいます。

小切手の入手方法

さて、小切手の作成方法ですが基本的には自分が保有している口座の銀行支店にフィジカルで訪問する必要があります。予約等は特に不要ですが(できない)、時間帯によっては混雑する場合もあるので時間には余裕を持っておきましょう。私の場合は平日の午前中に支店に行きましたが、待ち時間はなくすんなり窓口まで進むことができました。

窓口にいって従業員に小切手を作りたい旨を伝えると、Casher’s Check or Personal Checkかを質問されます。これは大雑把に説明すれば高額用のCheckか個人間用(低額)のCheckかの違いです。Casher’s checkの場合は、私個人の銀行口座とは別に銀行の決済用の口座を経由して相手方への送金がなされるため、より取引の安全性が担保されますが、個人の日常の決済レベルの金額であれば手間と手数料の関係でPersonal checkを使用します。
うう種
必要なCheckの種類を伝え終えたら、あとは銀行のCashカードと身分証明書を提出、小切手の用途を簡単に説明して終了です。自分の名前が印字されるので発行までに少し待ち時間が発生しますが、窓口に入ってから小切手入手まで20分もかかりません。ようやく小切手を入手できたところで、いよいよ最終段階です。

小切手の書き方

前の段落で説明した方法で小切手を無事入手できたら、あとは必要な情報を小切手に記入(手書き)していき、相手方に渡せば取引完了です!

小切手の記入方法については、発行銀行ごとに多少のフォーマットの差異はあれど基本的な必要情報は変わりません。私が調べた限りではU.S.Bankのこちらのサイトがわかりやすかったです。一つ付け加えるとするならば、金額を記載する際(数字とアルファベットどちらも)、受けての金額不正を回避するために、左詰めで書いた後、余白部分には線を引き勝手に付け加えられないようにしておく方が良いでしょう。

まとめ

米国で生活するとどこかしらの場面で小切手が必要になるケースが発生すると思います。私の場合はアパートの入居手続き関連、他の日本人同級生の場合には車の購入時なんかで必要になったみたいです。小切手自体の記入や活用方法はさほど難しくありませんが、銀行にいって英語で小切手の入手についてやりとりするのは少し緊張しますよね。事前に私の記事を読んで必要事項のイメージがついてくれればうれしいです。

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