渡米1週目-アパート契約(日米の賃貸事情の差異)

日常生活

多くの学校は学生寮が用意されており、On-Campusあるいは学校まで直通のバスが通っていて通学に便利なロケーションで一般的にはかなり安い金額で家を借りることができます。ただし、学校によっては、学部生と院生の隔てがなかったり、単身寮と家族寮の隔たりがなかったりします。日本人MBA生の多くは20代後半から30代前半になるかと思いますが、上の階が学部生で、夜な夜なパーティーを催すので、騒音問題に悩まされたり、仲間を頻繁に呼ぶために不特定多数の人の出入りが多く、セキュリティ面が心配、といったデメリット面も聞きます。また、米国の賃料は日本と比較しても相当高く、他国からの学生含め、ほとんどの学生が大学の用意する寮を希望するので、抽選で外れる可能性も高いです。

私の場合、家族帯同で渡米するため、安全面や日常生活の利便性(車なしである程度のお店のアクセスがそろっているか等)を考え、自らアパートの契約をすることに決めました。
日本在住の日本人が米国の賃貸市場にアクセスする選択肢は大きく3つ存在します。
①日系企業の米国支社を頼る②米国現地のエージェントにアクセスする③自ら直接探すの3つになります。
①の場合、日本語対応の現地スタッフが日本人目線でのもの回り確認を進めてくれるので安心ですが、仲介手数料は高めに設定されます(だいたい1か月分の賃料でしょうか)。純ジャパとしてはありがたいサービスですが、逆に足元をみられ、相場より高い賃料水準の物件ばかり紹介されたりもしますので、全任せは危険です。
②については、そのアクションがとれるほど現地事情に精通及び英語力に問題がないのであれば、③を選択すればよいので割愛します。
③について。こちらは日本の賃貸事情とは大きく異なるので要注意ですが、都市部の多くのアパートメントにはリーシングオフィスが張り付きで稼働していたりします。自らネットで事前にしらべ、気になった物件のリーシングチームにコンタクトをとれば、内覧やバックグラウンドチェックに進むことができます。

日米の賃貸事情の差異について
日本とアメリカでは賃貸不動産事情がどうやら大きく異なることがわかりました。
まず、初期費用について。日本の場合契約が成立するまで料金は一切かからないのが一般的だと思いますが、米国の場合内覧をするだけでFeeが発生したり、申し込みをするだけで手数料を取られたりします。内覧や申込時のバックグラウンドチェックにも人件費がかかっているでしょっていうのが彼らの言い分のようです。合理的ではありますが、日本のマーケットに慣れている私は最後まで納得がいかないFeeとなりました。

次に契約について。日本は借地借家法によって借主の権利がかなり守られていますが、米国では圧倒的にオーナーが有利です。賃料増額は当たり前で、交渉に乗れないのなら退去というのが当たり前です(州によっては増賃率の上限があったりするようですが)。契約書は弁護士の世界のもの、という認識もあり、賃貸借契約であっても弁護士レビューに回すことも珍しくありません。渡米時期が迫っているMBA生が時間を浪費するわけにはいかないので、弁護士を雇うことはできませんが、その点では日本の仲介を間に挟んで、レビューとまではいかずとも要点のチェックくらいはエージェントにお願いするのがいいかもしれません。

また、家具や照明についても要チェックです。米国のアパートでは冷蔵庫やオーブンなどは備え付けがあるというのが一般です。その代わり、シーリングライトのようなものがない物件も多く、フロアランプを買う必要があります。アマゾンで購入できればいいのですが、決済手段が整うまでは難しいので、照明をどうするかという問題を事前に考えておかないと、2週間ほどは暗闇で生活することになってしまいます。私の場合、車もなかったので、文字通り2週間照明のない部屋での生活を送るはめになりました。

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